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  稀勢関、おめでとう! 

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本当に長かったと思いますね。 

なにしろ中学を卒業した15歳で角界に入り、3年後の18歳にはもう幕の内力士(貴乃花に続く史上2番目のスピード出世)だったんですから。 

競馬で言えば新馬を楽勝し、ディリー杯とか京王杯2歳SといったG2を勝ち、朝日杯や3歳3冠を皆勤していずれも好走したようなものかもしれません。 

でも、そこからが余りにも長かったんですよね。

確かに、朝青龍や白鵬の全盛期と重なったことも不運は不運なんでしょうけど、それでもチャンスは何度もありましたし、普通に考えて白鵬が37回も優勝しているし、日馬富士だって8回、鶴竜にしたって3回優勝していますので、「やっと」「ここまでかかったか」が殆どの方が感じる初優勝だったと思います。

≪原因は≫ 

メンタルが…とよく言われますが、それよりも『モンゴル互助会』だったり『ガチンコ』で“唯我独尊的な性格”だったり“きまじめ過ぎる”からだったりの比重が大きいと思いますが、そんな稀勢関だから応援したくなるというのも事実。

※『モンゴル互助会』 モンゴル人同士で星を廻しあったり、“稀勢の里包囲網”だったりを形成したりを言います。 

大相撲では1回優勝すると約1億円のお金(1000万の優勝賞金の他に懸賞金、副賞、テレビ出演料やパーティでのご祝儀等々を含め)を手に入れることが出来るといわれていますが、朝青龍の頃はモンゴルと日本の貨幣価値が80倍ほど違うといわれていました。 

1回の優勝で80億が手に入るのと同じような価値ならば→そりゃ朝青龍がテレビ局を持ったりもしますし『ちょっと怪しいんじゃないの?』と思われるような談合めいた話もあって当然でしょう。

※『ガチンコ』 最近の相撲では減ったように思いますが(取り組みの激しさからいって)、やはりあれだけの体重のアスリートが本気でぶつかり合ったら→そりゃ怪我しますって。 (立会いの衝撃はトラックにぶつかるほどと言われています) そのため、星の貸し借りだたり人情相撲と呼ばれる『7勝7敗と8勝6敗の対戦において7勝7敗のほうが勝つ』取り組みだったり、強くて有名な横綱が300万とかで星を買うという話が週刊誌を賑わしもしましたね。

そういった話があって当然の世界なんです。 

競馬だって、なんでモーリスじゃなくてキタサンブラックなの(年度代表馬の話)? とか、ノーザンファーム生産馬のクラシックまでの使い分けだたり、去年の秋もマリアライトとルージュバックでぶつからないようなローテーションになってましたよね。

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相撲も競馬も システムを決めているのが人間だから

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ある程度そうなってしまうのは仕方がないことで、純粋にスポーツとして楽しみたいなら小さな神社で行われる地元の小学生による神前相撲が一番面白いのかもしれません。

やはり、大相撲は興行なんですから。

その観点でいうと、 稀勢関は大好きですけど、やはりすぐに横綱に上げるのはどうかと思います。 

“大関の地位にて2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績”を残すことが横綱への昇進条件ですが、先場所が12勝3敗で確かに2位の成績ですけど(優勝は鶴竜で14勝1敗)、優勝争いをしたというのは… 競馬で言うと、サイレンススズカを負かしにいかず2着狙いに徹したエルコンドルパサーみたいな感じなんですよね(着順は大きくなったが負かしに行ったグラスワンダーの方が価値が高い)。 

「競馬と関係のない相撲の話を熱く語るな」とか、「文の脈絡がない」というツッコミも入りそうですが、やっぱり、こういう勝負事の機微ってすごく大事なんです。 

それと、やはり稀勢関の涙は美しかった。 

一生懸命やってきた人が報われた瞬間ですから、こみ上げるものがあります。

当社も、分野は違いますが、真摯に仕事に取り組んでいるつもりです。 

もちろん、これからも真摯に競馬道に精進し続けてまいりますので、今週もよろしくお願いいたします。 

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