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本日、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、JRAが無観客競馬を今後しばらくの間、開催していく事を発表しました。


競馬場には騎手や競走馬に関係する人のみ、また馬主とその家族のみ入場可になっています。


つまり無観客競馬。

いつものゴール前でのハズレ馬券が舞う姿や歓声は一切見えなくなります。

しかも無観客状態での期限は決まっておらず、今後のウイルスの拡大状況によっては、G1シーズンに突入しても、無観客状態が続くでしょう。

そんな中で2月29日は四位騎手を筆頭に、調教師もまた引退します。

今年は関西の作田、山内調教師が引退。

特に山内調教師は皐月賞を勝ったイシノサンデーや、宝塚記念のダンツシアトルなどを管理してきた名伯楽。


70歳定年制が導入されてから久しいですが、今年も定年を迎えた調教師たちの「最後のレース」が行われる日がやってきました。



彼らは管理馬の最後のレースを確認し、引退のセレモニーに備えなければいけません。


例年引退調教師の管理馬が最後に勝ち負けする瞬間になると、騎手らも色々なことを忖度して、手加減する傾向にあります。

これは八百長ではなく、「最後に花を持たせてあげよう」という日本人らしい美徳から来ているもので、これを加味して今週は予想しなければいけません。


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重賞に関しては影響は無いですが…
 平場やローカルでは一儲けのチャンスも?

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どの馬主もそうですが、定年が近づいた調教師には(走るとわかっている)有力馬を預けません。


「来年2月に引退します」という調教師にディープインパクト級の2歳馬を預けると思いますか?


仮に2歳王者になったとしても、クラシック直前で調教師が引退。

他の厩舎へ転厩し、環境が変わることを「よし」とするわけ無いですよね?

そういう訳で引退調教師の下には「それなりの馬」しか集まりません。

もっと言うと「それなり」であればラッキーで、競走馬としてまともな馬すらいないケースもあります。


要は、引退まで馬主からの最低限の預託料で食いつなぐ訳です。


ただ、今年引退する調教師たちは腕利きが多く、自身の生涯最後のレースに華を添えるために、メイチで期待馬を仕上げに来ています。


ただ、こういった「ドラマチックさを演出する」のも競馬サークルならではの伝統


今週は無観客でも熱い理由がこういうところにあります。



年に一度の「引退調教師セレモニー」。


今週限りの祭典をお楽しみになさってください。





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